1 本校の基本姿勢と新校訓の選定理由

①「獨立自尊」・・・令和3年度の新高校開設時に、全校生徒からのアンケートの結果として、校訓として残して欲しいという要望が多く、『旧桐生高校の精神を表す言葉』として新高校が継承するにふさわしいと判断し、校訓制定委員会により新高校の校訓として提案され、決定。

 

②「自主自律」・・・①と同様に、全校生徒から校訓として残して欲しいという要望が多く、『旧桐生女子高校の精神を表す言葉』として新高校が継承するにふさわしいと判断し、新高校の校訓として校訓制定委員会により提案され、決定。

 

③「向学共励」・・・『新しい高校の目指すべき精神を表す言葉』と位置づけ、校訓制定委員会を中心に全生徒、全職員から候補を募集した。新高校開設時校長(新高校第二代校長)の竹内敏彦先生が掲げられた「第三の校訓は、新高校の生徒が目指すべき精神としてふさわしいものであるべき」という方針のもと、全生徒、全職員から寄せられた校訓候補案を半年にわたり全職員で審議し、最終的に校訓制定委員会が選定し、提案され、決定。

 

*新校訓の由来、込められた意味等

①「獨立自尊」…福澤諭吉「修身要領」のなかの「心身の獨立を全うし、自(みず)から其身を尊重して、人たるの品位を辱(はずかし)めざるもの、之を獨立自尊の人と云ふ」より。「人に頼らず何事も独力で行うことによって自己の人格・尊厳を保つこと」「己の魂の尊厳を自覚する、志を掲げるということ」を意味する。昭和24年に旧桐生高等学校からの卒業を間近に控えた一人の生徒が授業で”Independence”という単語に出会い大きな感銘を受け、以前学んだ福澤諭吉の「獨立自尊」を当時の書道教諭の萩原重治先生に頼み込み大きく障子紙に書いてもらい、下に”Independence”と赤字で書き加え、それを大きな板に貼り講堂の入口に掲げたことが始まり。その後、萩原先生はあらためて書き直し、講堂正面に掲げた。また、萩原先生が勤務する最後の年となった昭和45年に三度目の書を書き、寄贈されたものが、現存する「獨立自尊」の書である。校訓としては、昭和62年に正式に公文書の学校要覧に掲載されたのが初めて。

 

②「自主自律」…旧桐生女子高等学校の歴史のなかで「自主自律の精神」という言葉が長年にわたり受け継がれてきた。「他からの保護や干渉を受けず、独立して物事を行い、他からの支配や制約を排し、自分の立てた規律に従って自らを規制しながら行動すること」を意味する。

 

③「向学共励」…「向学」は、新高校が目指す「トップ進学校」に向かう姿勢を表し、「共励」は、新高校開設時に「旧桐高・旧桐女の強い結束」を表すスローガンである”ONE TEAM”という姿勢を表現している。

 

 

2 新校訓の書の制作

あらたに「獨立自尊」「自主自律」「向学共励」の書、及び「三校訓の書」を旧桐生高校の校訓である「文武両道」の書をしたためた手島和典(桑海)氏に依頼  し、制作された。

 

 

3 公式発表

令和3年11月15日(月)に、美喜仁桐生文化会館シルクホールで開催された創立記念式典にて、公式に発表された。旧桐生高校生徒会長が「獨立自尊」の書を、旧桐生女子高校生徒会長が「自主自律」の書を、新桐生高校開校初の生徒会選挙で選ばれた新生徒会長が「向学共励」の書をステージ上で掲げ、新校訓が披露された。