SSH通信

2022年12月の記事一覧

1学年理数科 プログラミング講座6

 今年度のプログラミング講座は、本日で最後の回となりました。1~4回ではRaspberryPiやPythonの基礎、各種センサー類の扱い方などを学びました。そして前回からは、班ごとにテーマ・課題を設定し、IoT機器の組み立てやPythonでのプログラミングに挑戦しています。

 プログラムの実行時にエラーが出てしまったり、センサーからデータをうまく取得できなかったりと、四苦八苦する様子があちこちで見受けられましたが、群馬大学の先生方やTAの方々の力を借りて問題が解消できたときには、とても嬉しそうに声をあげていました。また、休み時間になっても手を休める生徒はほとんどおらず、真剣な眼差しでモニタや回路をのぞき込んでいる姿が印象的でした。

 講座としては今回で終わりになりますが、研究を進めた成果を1月に発表する予定です。休み時間や放課後の時間を利用して、研究を継続していくことになります。どのような成果があがるのか、とても楽しみです。

 群馬大学理工学府の中沢先生、茂木先生、またTAとして補助してくださった学生の皆様、教材の作成や機器の設定、生徒への指導など、お忙しいなかご協力いただきありがとうございました。

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1年理数科スーパーサイエンス講座④

今回は群馬大学教育学部 日置英彰先生とTA6名をお招きして化学系・実験実習講座「化学発光と生物発光」と題して実験・実習講座が行われました。
 

はじめに熱による分子運動によって発光する仕組みについて学びました。その後、ルシフェリン(ルシフェラーゼによって酸化されて発光する物質の総称)とルシフェラーゼ(酵素)のはたらきによって発光する実験を行いました。

ホタルの発光酵素でもあるルシフェラーゼの発光現象について分析をすることで、課題に対して各班で話し合うことにより仮説を立てました。そろぞれの班が知恵を絞り、試行錯誤を行いながら実験を行いました。
高校1年生のこの時期に大学の研究室さながらの実験・研究、発表ができたことは、生徒たちにとって、とても貴重な体験をすることができたのではないかと思います。
 

1学年理数科 プログラミング講座5

 これまでのプログラミング講座では、Raspberry piに接続したセンサー類から取得したデータを、Pythonプログラミングで処理する手順について一通り学習してきました。

 5回目となる今回からは、自分たちで課題・テーマを設定し、各種センサー類の接続やプログラムのコーディングを自分たちで行うことになりました。

 今回はゼロの状態から、機器の接続を自分たちで行わなければなりません。そのためか、暫くの間は作業が進まない生徒もたくさんいましたが、いざ進み始めるとアイデアがたくさん浮かんでくるようで、あれこれと活発な意見交換をする様子が見られました。

 これまで扱っていない機器の接続や、複数センサー類からのデータ処理など、これまでより一歩進んだ内容に挑戦しようとするグループも多く、群馬大学の先生方やTAに積極的に質問する生徒がたくさんいました。

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第2回SSH海外オンライン研修【3ヵ国同時中継:アメリカ・スイス・日本】

 12月3日(土)にSSH海外オンライン研修が、本校視聴覚室で開催されました。7月に行われた第1回と同じく、講師はアメリカ合衆国オハイオ州にあるアクロン大学で教授を務める三好利一(みよし としかず)博士です。三好博士は本校のOBで、母校の生徒のために時差があるにもかかわらず、ご協力いただいております。

  三好博士が担当している3人の大学院生、1人の大学3年生、そして、スイスでポスドクとして研究している中国出身の女性博士Yang Yao氏にお声がけいただき、なんと3ヵ国同時中継で研修を行いました。なんとスイスの時刻は午前0時過ぎでした。Yang博士、ありがとうございました。

  時差の関係で、まず三好博士はスイスで研究しいてるYang博士を紹介してくださって、Yang博士がまず講話をしてくださいました。中国の大学を卒業して、ドイツの大学で修士を取得し、そして現在はスイスで博士として活躍しています。とても柔らかい笑顔の素敵な優しい方で、大変興味深い話をしてくださいました。生徒たちが真剣に話を聞き、その後、英語で質疑応答を行いました。

  次に三好博士がアクロン大学の3人の大学院生とペンシルベニア州にあるカーネギーメロン大学で勉強している3年生をオンライン上に招待してくれました。このメンバーはアメリカ、中国、そしてネパール出身で、まず自己紹介をしていただきました。その後生徒たちとゲストスピーカーの4人とブレイクアウトルームに分かれ、グループごとに、英語でやりとりをしました。生徒たちは積極的に英語で話しかけたり質問を聞いたりして、興味津々の様子でした。大変盛り上がり、大幅に時間を延長して行われました。英語で積極的にコミュニケーションをとろうとする生徒の姿はとても立派でした!

  アメリカだけではなく、様々な国の出身の方々や、実際にさまざまな国での留学経験のある大学生や博士と話すことができ、「カルチャーショックの経験はありましたか」とか「留学したときに何が一番大変でしたか」などの質問を聞いて、海外に興味がある生徒が現実的にイメージでき、とても貴重なアドバイスをもらうことができました。「この話を聞いて、自分も世界で活躍したい!」と思った生徒が何人もいることでしょう!実際に海外で研究することを考えている生徒もおり、三好博士やYang博士から、「そのときはうちの大学がリクルートします!」と言っていただきました。

 コロナ禍でなかなか海外研修は難しい状況ですが、この経験ができて、生徒たちの視野が広がったと思います。これからの生徒の行動に変化が起こり、行動が変わり、将来、世界を舞台に活躍できることを期待しています!

  三好博士に厚くお礼を申し上げます。このきっかけを作ってくださって、本当にありがとうございました。Yang博士、真夜中にもかかわらず、ワールドカップの話やスラムダンクや名探偵コナンの話まで混ぜながら、海外で研究することの楽しさを伝えてくださり、ありがとうございました。アクロン大学等に通う大学生、大学院生のみなさん、たのしい英会話のお相手をありがとうございました! 

 また、来年度(令和6年度)も三好博士のご協力でSSH海外オンライン研修を行います。来年はどのようなゲストが登場し、どのような研修になるのか楽しみです!